対人技術入門

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唱元毒語解、毒のある言葉を解説しようと思います。これは実は、人の真似なんです。白隠禅師に『毒語解』という本がありますね。一つ間違うと、この話はその人の身をあやまらせ、滅ぼす危険性のある内容なのです。

テーマは「対人技術入門」。その内容はどういうものかといいますと、「対人不信論」。人を信じてはいけない。こういう内容から出発するわけです。

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この哲学で最も有名なのは、中国の韓非子。韓非子は中国の戦国時代の末期に、政治哲学の書を、『韓非子』と自分の名前をつけて書き著した思想家です。彼の思想が秦の始皇帝に受け入れられます。そして秦の始皇帝は、韓非子の思想を用いることにより、中国をついに統一できました。そして彼の思想は、結果的には秦朝の誕生ということによって結実したわけです。

さて、韓非子の政治哲学、思想の根底にあったのは、一言でいえば「法」と「術」です。「法」といえば、たとえば憲法のようなもので、内容はともかく、はっきりしたかたちで人民に見せておくものですね。法律や憲法。言葉をかえていえば、表に出しておくものが「法」であります。これに対して「術」とは、「人民を実際にどうやって動かしていくか」という方策のようなものであって、人間の管理法ですね。裏で動いているものである。「法」は表であり、「術」は裏であります。

韓非子において「術」は、被支配者つまり人民には見せてはいけないものです。「術」をうまく使うことで統治がうまくいく、ということですから、手の内を見せてはいけない。もし「術」を見せてしまったならば、下の者につけこまれ、君主の地位が危なくなってくる、とこう説きます。この説の根底には、韓非子の統治のモデル、つまり「君主は常に一人であり、ピラミッドの頂上に位置していなくてはならない。そして、ピラミッドのすぐ下は全部臣下である」という考え方があります。すなわち、君主は孤独であるわけですね。

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